放射線科とは;

放射線を利用して病気の診断,治療を行う臨床医学の一診療科で、診断に最も多く用いられるのはX線です。X線は、ドイツの物理学者レントゲンによって1895年に発見され今日まで種々の検査に応用されてきています。

X線が人体を透過する際の各臓器および異物によって吸収率が異なることを利用して,人体の内部構造や変化を知り,病気の診断をする検査法として、一般的な胸部X線検査骨X線検査などがあります。なお検査目的臓器が周囲と吸収率の差がないか,またきわめて少ないときに,バリウムなどのX線造影剤や空気を注入、あるいは血管の中に造影剤を注射して対照度の明瞭な像を得るのをX線造影法といいます。通常は消化管造影検査として食道・胃・十二指腸、大腸を検査する画像診断が一般的に普及しています。また、X線を応用した検査としてCTがあり、これも種々の疾患の診断に大変有用です。

放射線診断にはX線のほかに、放射線同位元素から放出されるγ線を測定するRI検査(核医学検査)があります。そのほか、超音波検査、磁気共鳴を応用したMRI、また最近はPETが話題になっているところです。放射線診断は、この様にX線ばかりではなく色々な画像を使って診断するため、画像診断とも言われています。放射線科はこのような多くの画像診断を専門とする診療科のことです。もちろん、内科や外科、その他の診療科でも画像診断は行っていますが、放射線科医(放射線科専門医)はこれを専門にトレーニングを積み、必要な検査・不必要な検査をきちんと区別して副作用や合併症、放射線の人体への影響などを最小限に有用な検査を行うように計画を立てるようにしています。

放射線科は、放射線診断以外に癌などに対する放射線治療や画像を確認しながら(画像診断を行いながら)治療を実施するインターベンションという治療も行っています。

当クリニックは無床診療所でCTやMRIは置いていませんが、必要な場合、待ち時間なく直ぐに検査が行えるように紹介を行っております。当クリニック・放射線科の村上秀典は日本医学放射線学会認定の放射線科専門医です。

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