禁煙外来について:治療薬による禁煙治療

今までの禁煙はニコチンパッチを貼って喫煙によるニコチン量を減らしていく方法がとられていましたが、本数が減らないままニコチンパッチから吸収されるニコチン量が加わり結局ニコチンも多く入ってしまって本数も減らないまま失敗に終わることもありました。

たばこには4,000種類もの化学物質が含まれ、その中で有害物はニコチンやタールのみではなく約200種類の有害物(40種類は発ガン性がある)が含まれています(ニコチンそのものは血管収縮作用など薬として使える有用な薬理作用もあります)。喫煙で危険性が増すのは肺ガンばかりではなく、すべてのガンで吸わない人と比べて5倍から30倍以上も発症率が増加します。また、高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症などの代謝に関わる病気、胃潰瘍などの消化器疾患、肺炎や気管支炎などの感染症に対しても悪影響を与えてしまいます。さらに、細胞の酸化、すなわち老化(皮膚のシワ、歯肉<歯茎>の劣化など)も進行させてしまいます。
喫煙環境は次第に厳しくなってきておりたばこ価格のなお一層の値上げも聞こえてきています。健康に悪いことは皆さん承知しておられると思いますし、たばこ環境煙(副流煙)による周りの人達への害も考えられるべきです。
やめるには吸っている本人の強い意志が大切ですが、内服薬を使って禁煙を進める治療法もありいくつかの条件を守れば保険適応となります。
内服薬による禁煙治療の詳しい説明は次のウェッブサイトにあります⇒ すぐ禁煙


重要:禁煙外来を行うにあたってクリニック敷地内(屋内や駐車場も含む施設)での喫煙はできなくなっています。ご理解、ご協力をお願いします。